複数条件のどれか1つ満たしているか調べるOR関数

こんにちは、タマ(@closuppo)です。

こんにちは、たま(@closuppo)です!

Googleスプレッドシートの「OR関数を解説します。

OR関数は、複数条件のどれか1つでも合うか、合わないかを判別したい時に使用します。

複数ある条件のどれか1つでも満たしているかを調べる 時に便利な関数です。


タマ

全ての条件を満たしているかを調べたい場合は「AND関数」を使用しましょう!


OR関数とは?

OR(オア)関数は論理関数の1つです。
どれか1つの条件を満たしていればTRUE を返し、条件全てが一致していない場合はFALSEを返します。

例えば、「AとBの条件をどれか1つでも満たしているか」を調べる時に使用します。

OR関数

OR関数の書式は以下となります。

= OR(❶論理式, ❷論理式, …, 論理式255)

以下図の例では、国語と数学の点数が70点を超えたかどうかを判別しています。

OR関数2

この場合、条件A(❶論理式)となる国語は70点以上となり条件B(❷論理式)となる数学は70点以下となります。

1つ条件が満たされているため「TRUE」と返されます。仮に、国語70点以下の場合は条件を満たせていないので「FALSE」と返されます。


チェック
  • 引数(理論式)は最大255個まで指定可能です。
  • 引数(理論式)は大文字と小文字を区別しません。”ABC”=”abc”は TRUE となります。
  • 空のセルと「0」を比較すると TRUE になります。

演算子について

OR関数の引数(論理式)に使用できる比較演算子には次のものがあります。

演算子 効果 使用例 結果
= 等しい 1 = 2 FALSE
<> 等しくない 1 <> 2 TRUE
> 大きい 1 > 2 FALSE
< 小さい 1<2 TRUE
>= 以上 1 >= 2 FALSE
<= 以下 1<=2 TRUE

GoogleスプレッドシートのOR関数の使い方

TRUE/FALSEの結果だと分かりづらいため、OR関数は「IF関数」と組み合わせて使用されます。

1つでも条件を満たしている場合は「OK 」と返し、条件を全て満していない場合は「NG」と返すようにしてみましょう。

山田花子の国語と数学のどちらかの点数が70点以上を満たせているかを判定する数式をセルD5に入力します。

完成した数式はこうなります。

=IF(OR(B3>=70,C3>=70),”OK”,”NG”)

OR関数3

それでは詳しく解説していきます。


IF関数のおさらい

IF関数では、条件を満たすときはTRUEの処理を、返し満たさないときはFALSEを返します。書式は以下の通りです。

=IF( 条件 , TRUE の処理 , FALSE の処理 )

OR関数を使用する

IF関数の「条件」部分でOR関数を使用します。

OR関数の書式は「OR(❶論理式, ❷論理式)」なので、IF関数に組み合わせると以下の書式となります。

=IF(OR(❶論理式, ❷論理式) , TRUE の処理, FALSE の処理 )

では、OR関数の条件を指定していきましょう。

1つ目の条件は、国語70点以上と判定したいので「❶論理式」に「B3>=70」と記載します2つ目の条件では、数学70点以上と判定したいので「❷論理式」に「C3>=70」と記載します。

=IF( OR( B3>=70 , C3>=70 ) , TRUE の処理 , FALSE の処理 )

tama

OR関数「国語と数学のどちらかが70点以上」との条件になりました!

IF関数の処理

次に、IF関数の処理を進めていきましょう。

=IF( OR( B3>=70 , C3>=70 ) , TRUE の処理 , FALSE の処理 )

OR関数の条件が満たせている場合はTRUEとなるので、「TRUE の処理」部分には「“OK”」と記載します。満たしていない場合は「FALSE」となるので「FALSE の処理」部分には「“NG”」と記載します。

=IF(OR(B3>=70,C3>=70),“OK”,“NG”)

これで完成です!


タマ

IF関数にOR関数を組み合わせ「国語と数学のどちらか70点以上」かを判定することができました!