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1日で学べるExcelの教科書
シリーズ連載を通して「Microsoft Excelの基礎」を解説しています。
今回は「第11回：Excelでフィルタで絞り込む方法」について説明していきます。
データの並び替えや、絞り込んで必要なデータのみ表示する方法を学びましょう。
全シリーズは以下シートにまとめています
フィルター機能を使えば、データの並び替えや、必要なデータを絞り込んで特定のデータのみ表示することができます。
下図のサンプルシートを使って、現場でよく使われる4つのフィルタ機能を見ていきましょう。
サンプルファイルを用意しているのでダウンロードしてご活用ください
データを五十音順やアルファベット順、または数値順に並べ替えることができます。
例として、データを金額の降順（金額の大きい順）で並べ替えてみましょう。
並び替えたい範囲を含むセルを1つ選択しメニューバーのデータからフィルターボタンをクリックすると、表全体を選択してフィルタが適用されます。
フィルタが適用されると見出しの右側に【フィルタのマーク】が表示されます。
フィルタボタンをクリックして、大きい順に並べ替えを選択してください。
仕入金額の合計が高い順にデータが並べ替わりました。
小さい順に並べ替えを選択すると仕入金額の合計が低い順にデータが並べ替わります。
簡単に並び替えができました
区分で絞り込み表示することができます。
果物の種類の中から【りんご】だけを絞り込み表示してみましょう。
絞り込みたい範囲を含むセルを1つ選択しフィルタボタンをクリックしてください。
見出し（商品）の【フィルタマーク】をクリックし、すべて選択をクリックして全項目のチェックを外してください。
【りんご】のみチェックし、適用ボタンをクリックしてください。
【りんご】のみ表示されました。
絞り込みも簡単ですね
テキストや数値を条件に絞り込むことができます。
テキストであれば【完全一致】や【特定の文字を含む】などの絞り込みができ、数値であれば【数字の〇以上△以下】や【〇日より前の日付】など、様々な条件で絞り込むことができます。
【み】の文字を含む を条件に絞り込み表示してみましょう。
絞り込みたい範囲を含むセルを1つ選択しフィルタボタンをクリックしてください。
見出し（商品）の【フィルタマーク】をクリックし、テキスト フィルターから指定の値を含む…を選択すると入力ボックスが表示されます。
【み】と入力しOKボタンをクリックしてください。
【み】の文字を含む項目が絞り込まれ【みかん】が表示されました。
サンプルシートを使って、合計が〇〇円から〇〇円の間 を条件に絞り込み表示してみましょう。
絞り込みたい範囲を含むセルを1つ選択しフィルタボタンをクリックしてください。
見出し（合計）の【フィルタマーク】をクリックし、数値フィルターから指定の範囲内…を選択すると入力ボックスが表示されます。
【2000】と【4000】を入力しOKボタンをクリックしてください。
合計が【2000】から【4000】の間で絞り込まれ表示されました。
サンプルシートを使って、〇日より前の日付 を条件に絞り込み表示してみましょう。
絞り込みたい範囲を含むセルを1つ選択しフィルタボタンをクリックしてください。
見出し（日付）の【フィルタマーク】をクリックし、日付フィルターから指定の値より前…を選択すると入力ボックスが表示されます。
【2021/5/1】と入力しOKボタンをクリックしてください。
【2021/5/1】より前の日付で絞り込まれ表示されました。
フィルタを削除するときは、フィルタをかけるときと同様にフィルターボタンをクリックで削除することができます。
並べ替えと絞り込み、どちらかによって削除したときの表示が異なります。順番に見てみましょう。
下の図は合計が低い順に並べ替えて表示したものです。
メニューバーのデータからフィルターをクリックしてフィルタを削除してみましょう。
フィルタは削除されましたが、並べ替えた表示のままになっています。
並べ替える前の表示に戻したいときは、元に戻すの機能を使いましょう。
元に戻すのショートカットキーはCtrlを押しながらZです
メニューバーのホームから元に戻すを押す回数に応じて、元の操作に1つずつ戻ります。
戻したい状態になるまで元に戻すをクリックすると、元の表示まで戻すことができました。
元に戻すの操作はどんなときにも活用できますね
下の図は合計が【2000】から【4000】の間で絞り込んで表示したものです。
メニューバーのデータからフィルタをクリックしてフィルタを削除してみましょう。
フィルタをかける前の、元の表示に戻りました。
同時編集でシートを共有している他のユーザーがいる場合、フィルタをかけると他のユーザーが見るシートも同じように同時にフィルタがかかってしまいます。
同時編集しているシートで、自分だけや、一時的にフィルタをかけたい場合は、シートビュー機能を使いましょう。
新しいシートビューを作成した場合、フィルタをかけても、同時にアクセスする別ユーザーはフィルタの影響を受けません。
シートビューの作成方法について見ていきましょう
メニューバーの表示からシートビュー内の新規をクリックします。
シートビューが一時ビューに切り替わって、周りが濃いグレーになり、個人でフィルタ機能を使えている状態となります。
果物の種類の中から区分を【りんご】と【みかん】で絞り込み表示してみましょう。
別のユーザーが同じシートにアクセスしても、フィルタの影響は受けていません。
メニューバーの表示からシートビュー内の終了をクリックすると、名前を付けて保存することができます。
ここでは【りんご、みかんのみ】と名前を付けてみます。
保持をクリックするとシートビューが既定に戻りますが、保存しておいた名前をクリックすると、いつでもフィルタをかけた状態で表示させることができます。
自分の見たいパターンでフィルタをかけておいて、保存ができるんですね
また、シートビューのオプションをクリックすると、名前の変更や削除ができますので、特定の条件で絞り込んでおいたデータを表示させたいときにとても便利です。
通常のフィルタ機能と使い分けて、活用しましょう
Microsoft Excelでデータの並び替えや、絞り込んで必要なデータのみ表示する方法についてお伝えしました。
大量のデータを絞り込んで特定のデータのみ表示するにはフィルタ機能が便利です。
不要なデータを非表示にして必要な情報を素早く見つけることができますし、分析にも役立ちます。
並べ替えや絞り込みの機能をうまく使って集計作業を効率化していきましょう。
絞り込み表示で集計や分析が簡単にできますね
次回は「プルダウンリストを作成する方法(データ入力規則)」を見ていきましょう
「第12回：Excelでプルダウンリストを作成する方法」はこちら≫
シリーズ連載を通してExcelの基礎をまとめています。
手順通りに学習を進めていけば1日でExcelの基礎を学べます。
