条件に一致するセルの合計を求めるSUMIF関数

1日で学べるスプレッドシートの教科書

シリーズ連載を通して「Google スプレッドシートの基礎」を解説しています。


動画はこちら(↓)

今回は「第26回:条件に一致するセルの合計を求めるSUMIF関数」について説明していきます。

指定した条件を満たすセル範囲の合計値を求める方法を学びましょう。


たま

全シリーズは以下シートにまとめています!

はじめてのスプレッドシート!使い方や関数の基礎をじっくり学ぶ


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目次



SUMIF関数とは?

SUMIF(サムイフ)関数とは、セル範囲に含まれる数値の合計を、条件を指定して求めることができる関数です。

SUM関数は指定した範囲をすべて合計しますが、SUMIF関数では条件を指定することで合計する対象を絞ることができます。

spreadsheet-sumif01

それでは、サンプルシートを使ってSUMIF関数で合計値を求めてみましょう。

サンプルシート

サンプルシートのコピー方法の解説はこちらです

たま

サンプルシートを用意しているのでコピーしてご活用ください!


SUMIF関数の使い方

SUMIF関数の構文は以下の通りです。

=SUMIF(❶範囲, ❷条件, ❸[合計範囲])

関数名の後の括弧「 () 」内の❶❷❸の引数(ひきすう)を指定することで、条件に一致する項目の合計値を返してくれます。

例として、サンプルシートの【りんご】の合計値を求めてみましょう。

spreadsheet-sumif02

❶範囲には、検索の対象となるセル範囲を指定します。

=SUMIF( B:B, ❷条件, ❸[合計範囲])
spreadsheet-sumif03

❷条件には❶範囲から検索するための条件指定します。

文字列を指定する場合は「 "(ダブルクォーテーション)」で囲んでください。

=SUMIF( B:B, "りんご", ❸[合計範囲])
spreadsheet-sumif04

❸合計範囲には、合計の対象となるセル範囲を指定します。

=SUMIF( B:B,"りんご", E:E)

【りんご】の合計が反映されました。

spreadsheet-sumif05

日本語で読むように数式を書いていくと覚えやすいかと思います。

例えば、

  • セル範囲「B:B」の項目が
  •  “りんご” 】になっている
  • セル範囲「 E:E 」の値の合計値を求める。

といった感じで、心の声で読み上げて関数を設定します。

ぜひ試してみてください。


ココ

範囲の選択は、なぜ列ごとなんですか?

タマ

列ごと範囲選択しておくことで、合計の対象が増えたときにも自動的に集計に追加することができます

spreadsheet-sumif06

❶範囲、❸[合計範囲]、それぞれ列ごと指定していますが、列ごと指定しておくことで、範囲内に集計対象となる新しい売り上げ記録を追加入力しても、集計結果を随時更新することができます。

商品の記録を追加して更新する表でSUMIF関数を使用する際は、このような使い方もできますので上手に使い分けましょう。

日付を条件に計算する

サンプルシートのA列が【3/31】より大きいセル範囲「E:E」の合計値を求めてみましょう。

セル「G2」に入力する数式はこうなります。

=SUMIF( A:A,">3/31", E:E)

※サンプルシートは2021年の日付になっていますので、日付は【2021/3/31】と入力してください

タマ

検索範囲に入力済みの年度と、数式を入力する現在の年度が異なる場合は、西暦を集計するセルに合わせて入力してください

spreadsheet-sumif07

日本語で読むように数式を書くと、

  • セル範囲「A:A」の項目が
  • 【 “>3/31” 】※2021/3/31より大きい※
  • セル範囲「 E:E 」の値の合計値を求める。

となります。

このように、日付を条件として指定するには「">3/31"」のように演算子を使って日付を指定し「 " (ダブルクォーテーション) 」で囲みます。


SUMIF関数の注意点

SUMIF関数では、条件は一つしか指定することができません。

複数条件で絞って合計を求める場合はSUMIFS関数を使用します。

SUMIFS関数の使い方については別の機会で説明します。


まとめ

  • SUMIFの構文: =SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)
  • 指定した条件を満たすセル範囲の合計値を求めることができる。
  • テキストや数値を条件に指定する場合は「 " (ダブルクォーテーション) 」で囲む。
  • 演算子を使って条件を指定できる。
  • 演算子を使用する場合は条件を「 " (ダブルクォーテーション) 」で囲む。

GoogleスプレッドシートでSUMIF関数を使う方法についてお伝えしました。

SUMIF関数は、大量のデータから特定の条件でデータを集計するのにとても便利な関数です。

実務で頻繁に使われている関数の一つですので、必ず覚えるようにしましょう。



タマ

次回は「データ入力のあるセルを数える
COUNTA関数」
について見ていきましょう

「第27回:データ入力のあるセルを数えるCOUNTA関数」はこちら≫

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シリーズ連載を通してスプレッドシートの基礎をまとめています。

手順通りに学習を進めていけば1日でスプレッドシートの基礎を学べます。

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表示形式の変更

行・列の操作

シートの操作

集計の基礎

はじめに覚えておきたい6関数